チェルノブイリ子ども基金の医療顧問 黒部信一先生のお話

第一回勉強会で講演していただく内容の事前紹介です。 参加の前に一読をお勧めします。

むうです。

先日、先生の講習会に参加しました。

 

 

黒部先生は総合小児科医という臨床医であり、内部被ばくについての知見をお持ちの方です。

被ばくによる子どもたちの健康障害について、身近にわかり易くお話いただける方は、

日本でも数少ないと聞いております。

また、先生は「病原環境論」というお考えを持ち、

子どもたちの免疫力(身体に備わる修復機能)についても研究をされている方です。

先生は免疫の活性化についてこうおっしゃっています。

 

免疫は楽しいことをする方が活性化します。神経質になると低下します。

子どもを叱らないこと、ほめて育てること、嫌がることをさせないこと、

あなた自身が楽しい人生を送ること、これが免疫の活性化につながります と。

 

目に見えない放射能について正しく学びながら、

子どもたちにもご自身にも本来備わっている免疫力を信じて、

お話を聞いていただければと思います。

 

お話の要点について、いただいた資料から抜粋して紹介します。

ご参照ください。

 

(※勉強会当日のお話が同じ内容とは限りませんのでご注意ください)

 

 

放射能の危険とは何か

 

1) 低線量の放射線被ばくの影響は? - 放射能の危険性 -

 

■被ばくした本人への影響 (身体的影響について)

チェルノブイリ事故で被ばくした子どもたちはいろいろな症状を訴え、脳神経系、免疫系、

内分泌(ホルモン)系、筋骨格系などいろいろな病気になっている。

それを数値化できないので、発ガン率で代表させている。

微量でも蓄積されて、確率的に出る(確率には個人差がある)。

細胞分裂で新陳代謝を行い、また傷害部位の修復を行っているが、間違い(突然変異)が生じる。

紫外線・放射線・化学物質などの影響を受けて突然変異を生じ蓄積していく。

しかし、監視機構が働いていて(身体の)、欠陥細胞を破壊する。このシステムが免疫系にある。

 

■被ばくした人の子孫への影響 (遺伝的影響について)

遺伝子の突然変異で、微量でも蓄積されて、確率的に出るのは体細胞と同じ。

普通は正常の精子が受精するが、監視機構が上手く働かず、

欠陥のある精子が受精すると流産死することが多い。

卵子にも監視機構が働いている。間違って生まれても新生児期、乳児期に死亡する(自然の摂理)。

監視機構はまだ判っていないがその存在が推測され、

その働きが上手くいかないのは環境因子によると考えられている。

遺伝子は環境条件によって左右される。遺伝子と環境は相互に影響しあう。

 

■胎児への影響 (先天的影響について)

小頭症、知恵遅れ、発ガン性(乳幼児期)、染色体異常などが今まで知られてきた。

しかし、近年の研究ではもっとあると考えられている。

どんな小さな被ばくでも、正常な知能の発達が妨げられると考える。

特に妊娠17週目までが被ばく線量に相当する(大きく影響を受ける)。

 

 

2)放射能の発ガン性

 

放射線被ばくの基礎データは、広島・長崎の原爆被ばく生存者の調査が主であるが、

スリーマイル、セラフィールド、ドーンレイ、ウラル、チェルノブイリ事故後の調査も加えられている。

ウラルやチェルノブイリについては、当初隠され、正確な情報と調査が少ない。

 

■放射線などの発ガン物質は、新種のガンを生じさせるのではなく、既存のガンの「数」を増加させる。

その増加する率が、どんな低い線量に対しても直線関係で正比例する。

すべての種類のガンは、放射線によって確実に増加する。

 

■放射線による発ガン性は臓器による差はなく、自然発生のガンに比例して増加する。

ガンが多い臓器には多く、少ない臓器には少ない。

ガン死亡率の増加する割合(率)は、すべての種類の自然のガンの率と同じである。

 

■同じ放射線量では、成人より子どもの方が、ガン死亡率が高い。

被ばくした時の年齢が1年違えば、同じ放射線量では、若い方が高い発ガン率となる。

特に20歳以下で被ばくしたかどうかが大きな決め手になる。

 

■女性より男性の方が発ガン率が高い。

 

■累積放射線量:放射線の発ガン率は累積する。

但し、放射線量を累積するのではなく、被ばくした各年齢での、被ばくによる発ガン率を計算して、

発ガン率を累積していく。

 

■女性は乳ガンになる確率が重視される。近年、乳ガン発生率が増加していることと、

被ばく線量と乳ガン発生の定量的データがある。子供のときの被ばくによる乳ガンは

他のガンが誘発される以前に出現し始める。

 

■甲状腺は、ガンおよび良性腫瘍が放射線によって誘発され、

良性腫瘍はもちろん甲状腺ガンも死亡率が低いのが特徴(チェルノブイリは除き)。

特に10歳以下は甲状腺ガンと甲状腺腫の増加が大きい。

 

■潜伏期:白血病は被ばく後3年で現れ始める。

他の固形ガンは被ばく後10年を経て、自然発生的に現れ始め、その後次第に増加し、

被ばく後40年が最大で、以降減少していく。

乳幼児期の白血病とガンの発生は、3年以内から始まる。

胎児が被ばくした場合は、被ばく後1年以内に白血病を始め、ガンが現れる。

また被ばくで、他の発ガン物質と同様に、先天性異常も発生する。

胎児の場合、10~20ミリシーベルトの被ばくでも、乳幼児期の白血病、

ガンの発生率を50~100%増加させる。

 

 

3)生活面でのQ&A

 

■内部被ばくについて・・・少しでもリスクを避ける家庭での過ごし方。

■雨の日の過ごし方について。

■生活・年齢・身長別でのリスクについて。

■生体濃縮(放射線物質)について。

■マスクの有効性について。

■ニュースを聞くときのポイントは?(爆発したらどう逃げる)

 

 

4)育児雑誌クーヨン6月号「福島原発事故緊急特集号」で寄稿

 

■黒部先生がQ&Aでお母さんにとてもわかり易く書かれています。

5月3日発売のため、情報は掲載できません。

 

 

5)質疑応答について

 

先生のお話し終了後に、参加者の皆様のご質問にお答えいただく時間を設けています。

サイトの「あなたの声 掲示板」にお書きいただいても結構です。

先生にお伝えさせていただきます。

 

参加をお待ちしています。